リンク・レイのダンエレクトロ(6)

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私はギターの所有者に売却を検討するかどうか尋ねたかったのだが、私が提案の電子メールを急ぎ送信する前に、ギターはeBayに出品されていた。よくあることだが、この男は一刻も早く現金化しようとして、不十分な言葉遣いと下手な画像でeBayのオークションに出品したものの「何人かのリンク・レイの専門家がこれを本物だと考えている」以外にギターの出自を証明するものはなかった。オークションもそのギターが「ランブル」で使用されたものだと間違ったまま始まった。10分もグーグルで検索すればわかることだが、リンクは「ランブル」ではギブソンのレスポールを使用し、ダンエレクトロを使用したのは「ローハイド」「スリンキー」「コマンチ」などを含む一連のレコードである。ギターの基本的な詳細はすべて正しかったが、eBayリストの不十分な説明と低品質の画像がセラーに不利に働いた。

Slinky


もしもっと証拠があればそのギターに入札したかもしれない人たちは入札しなかったので、私はそのオークションをかなりの安値で落札し、1958年のダンエレクトロ・ギターリンの、有名人所有ではない場合の市場価格よりも少ない額を支払った。ヘッドストックは割れて再接着されていて、ボディのネックポケットはグラグラして不安定で、チューニングしても弦のピッチは合わなかった。ボリュームとトーンのポットのシャフトは折れていて、ノブやピックガードはとうの昔になくなっていた。私にとっては、これがリンクのギターである可能性がほとんどなくても恐れることはなかった。ネックは真っ直ぐだし、ピックアップは生きているので、パーツ取りのギターだと思えば安い掘り出し物だ。もしそれがリンク・レイのギターだと判明したら大発見を手にしたことになる。つけ加えておけば、もしそのギターがミント状態だったとしても、誰もそれがリンク・レイのものだとは信じなかっただろう、リンクのギターにはすべて戦いで負った傷があるからだ。

私はセラーであるフレッド・ホワイトからの公正証書とともにギターを受け取った。文書には「このダンエレクトロ・ギター（シリアルナンバー1088）はロックンロールのレジェンドである故リンク・レイがかつて所有していたもので、1962年からは私の所有するところとなっている。私はリンクと短期間一緒に演奏した仲間のロッカーであるボビー・ハワードからそれを受け取った。ボビーはそれをリンクから手に入れ、彼の計画ではそれをリストアするつもりだったが、彼はそれを実行しなかった。当時、ボビーはジャズに関心があり、私はデイヴ・ブルーベックのアルバムを何枚か持っていた。私にはギターが必要で、ボビーはそれらのアルバムに関心があった。私たちは取引をした」